初恋ノイズ


「今朝、白田さんから黒崎を誘ったんだって。何であのバカOKしたの!?田中達と行くんじゃなかったの!?」


「……。」


-------ガタン!!


「みー!?」


あたしは、教室から飛び出し走り出す。



洸ちゃん!


洸ちゃん!!



「洸ちゃんっ!!!」


廊下で洸ちゃんを見付けて呼び止める。


走ったせいなのか何なのか、心臓がバクバクいって、呼吸が整わない。


「……何?」


「洸ちゃん……白田さんと……お祭り回るって……。」


「そうだけど。それが?」


洸ちゃんは、冷たい目であたしを見ている。


「そ、それが?って……洸ちゃんこの間、今は誰とも付き合う気ないって言ったよね!!」


「……言ったけど何?美晴に何の関係があるの?」


「関係は……ないけど……。」


何でそんな言い方するの?


あたし何も言えなくなっちゃうよ。

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