初恋ノイズ


「洸ちゃん……背だって伸びてどんどん変わっていっちゃうし、いつの間にか女の子にはモテててるし……。
それに、何だか怖い時ある……今だって……。

昔は、こんな風に洸ちゃんが分からなくなる事なんて無かったのにっ。」


洸ちゃんは、黙ってあたしを見ている。


「なんで……こんな風になっちゃったの……?なんで、幼馴染みごっこだなんて言うの?
あたしは、ただ……」



ただ?


ただ何?


ただ何て言うつもりなの?


何を言ったって、洸ちゃんは白田さんと付き合っちゃうかもしれないのに。


もう洸ちゃんの側には居られないのに。



そう思ったら、不意に涙が溢れる。


ポタポタと地面に落ちる。


「みは……」


「もう……洸ちゃんなんか知らないっ。」



あたしはそう言い放ち、その場を走って後にした。

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