初恋ノイズ


「吉川!!!大丈夫っ!?!?」



松田が、急いで駆け寄ってくる。


動けないあたしを起こそうと、肩に手を回そうとしたその時……


体がふわりと宙に浮く。




「何やってんだよ。お前は。」




声のする方に顔を向けると、



「洸……ちゃん……。」



洸ちゃんの顔が近くにある。


洸ちゃんがあたしを抱っこしてる。



「お前、死んだかと思ったぞ!何やってんだよっ!気を付けろよっ!」



洸ちゃん……だぁ……。



「ごうぢゃんんん~~~~~~~!!」



あたしは、洸ちゃんに泣きながら抱き付く。


「あーはいはい。怖かった怖かった。」


洸ちゃんが、あたしの頭をポンポン撫でる。

< 60 / 100 >

この作品をシェア

pagetop