初恋ノイズ


言って……しまった。


告白って、こんなに緊張するものだなんて知らなかった……。


どうしよう……洸ちゃん完全に固まってる。


驚くよね……。


そりゃ驚くよね……。




「………………何だよそれ。」




洸ちゃんは、額に手を当てて顔を背けて言う。


「何でお前が言うんだよ。」


う、うわぁ……。


あたし、完全に洸ちゃんを困らせてる。


「そ、そうだよねっ!ごめんねっ!こんな事あたしじゃなくて、白田さんに言われたかったよね!こ、困らせてごめんねっ!」



やだ。


あたし泣きそうだよ。


勢いで告白しちゃったものの、洸ちゃんの気持ち、全く考えてなかった。


もう洸ちゃんは、白田さんの事を好きかもしれないのに……。


ここでフラれたら、それこそ洸ちゃんの側には居られないのに……。



「違う。そういう事じゃない。」


「……え?」


洸ちゃんは、額に当てていた手をどけ、背けていた顔を少しあたしに向ける。


あれ?


洸ちゃん……


「顔……真っ赤だよ……?」



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