初恋ノイズ


洸ちゃんの目があたしを捕らえる。


反射的に身体がすくむ。



「ごめん。」



-----え?



「悪かった。俺のせいだ。」


洸ちゃんの口から出てきた言葉は、あたしが思っていたものとはまるで違かった。


洸ちゃんの言っている意味が分からなくて、頭の中がパニックになるあたし。


「何で……何で洸ちゃんが謝るの……?」


あたしが心底分からないと言うように洸ちゃんを見詰めると、洸ちゃんはあたしの頭をクシャッと撫でて悲しそうに微笑む。


そして、もう一度あたしを優しく引き寄せる。



「ごめんな。お前が、そこまで思い詰めるまで気付いてやれなくて。」


洸ちゃんはあたしの頭をポンポンと優しく撫でる。


「俺、一人で突っ走り過ぎてたな。」


洸ちゃんは、また小さく溜め息をつく。
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