それでも僕等は恋を繰り返す
「ねえ、俺も今日ここで食べてい?」
「柊!!あんたどうしたのその頬」
お弁当を鞄からだしていると、柊の声と椿の驚く声が耳に入り思わず柊の頬を見る。
赤く腫れた頬。そういや昨日も腫れてたなと思い出した。
「なんでもないって。俺弁当ないから購買行くけどみんななんかいる?」
「あーいらない、夕顔は?」
「あたしも大丈夫、ありがと」
「カンナは?」
「さっき行ってきたんだよ、早く言えよな」
わざわざ聞いてくれている柊に対して文句を言うカンナに呆れながら、代わりにごめんねとレクチャーすると柊が苦笑いして教室を後にした。
「ねえ、あれ絶対おかしくない?なんであんな腫れてんだろ?」
「まあ…気になるけどあんまり問い詰めるのは良くないし」
「えー!!だって気になんじゃん!!夕顔だってそうでしょ?」
気にならないと言ったら嘘になるけど、それでも昨日もなんでもないって言われたし、言い方も…なんだかこれ以上踏み込んでくんなって感じだったし…