それでも僕等は恋を繰り返す


いつも彼女と柊がお昼を食べていた場所だから、つい見てしまったのだ。

―――でも、確かに今日はずっとあたし達と一緒にいるし…リラくんの話が本当だったとしたら―――…


「あ!!カンナ!?」

「……」

「あたしの肉巻きおにぎり食べたでしょ!!だからカンナの隣嫌だったのに~」


だからってあの話が本当だとは思えない。

怒られるところは何度も見たけど、その度に上手く宥めていたのを何度も目撃してるし、仮に叩かれたにしてもそんなショックを受けるほど相手にのめり込むタイプでもない。

―――あの子には本気だったんだろうか??

「あーもうカンナ口にまたついてるよ?」

ポケットに入れていたハンカチを取り出し、カンナの口元を拭う。

「君ら本当に付き合ってないの?」

「…はい??」

リラくんの突拍子もない言葉に目を丸くするあたし。

「付き合ってもないのにその行為はなんなの??なんかのプレイ?」

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