それでも僕等は恋を繰り返す
「水着か。それいいな。」
「カンナでしょでしょ~?クールビズよ!」
なんかちょっと違うと思いながらも、一口目に玉子焼きを頬張る。ん~…今日はちょっと甘すぎたか。
「でも椿はいいとして、夕顔(ゆうか)のは勘弁してほしいよな。見てらんねえって」
購買で後輩に買ってこさせたパンを食べながら、カンナがいつものように減らず口を叩く。
「はあ?カンナあんた目悪いんじゃないの?こんなにスタイルよくて可愛いのに!」
「きゃ!!やめてよ椿!!」
椿があたしの胸を急に鷲づかみしてきて思わず甲高い声が出る。
―――びっくりした~。女の子同士のじゃれあいとはいえ、こういう冗談にはまだ慣れない。
「取り柄胸だけじゃねえかよ」
「カンナうるさい!あとあんたも胸元はだけ過ぎ!!ちゃんと上までボタン閉めて」
「はいはいママ」
「その呼び方やめてってば」