約束花火〜君と過ごした夏〜
「いやいや、嘘つくとかじゃなくてー…。ほんとに何もないんだって!」
ほんとに何もない。
ただ友達と同じように話してるだけ。
向葵は私を友達としかみていない。
「告白はしないの?」
「しないよ。振られるに決まってる!」
「そんなの分からないよ?一夏は成功すると思うけどなー。」
「夏映も思う!思い切って言ってみたら?」
思い切って…振られる覚悟で?
夏映たちは成功するって言ってくれてるけど
全然成功する自信がない…。
それに振られて気まづくなるのが嫌だ。
もちろん付き合えるなら付き合いたいけど
無理だったらこの友達関係が壊れる。
そんなのは嫌だ。
それならこのまま友達でいたい。
「大丈夫だって。幼なじみだよ?それに絶対両想いだって!夏映はそう思う。」
「そーだよ!告白作戦考えよ!成功する!」
どうしよう。
しようかな?でもな…。
なんか怖い…。
でも夏映たちがこんなに協力しようと
してくれてる…。
「じゃあ告白頑張ってみる!」
「そーこなくっちゃ!」
決心した。
振られても夏映たちがいる!
頑張ろう!