一番がいい!!
ギロリとにらむ私を、気にする様子もない。
「おぉ、柳澤くんもやってくれるか。
クジを作る手間が省けたよ。
種目決めの司会は頼んだぞ」
先生は自分の席に座ってしまう。
最後まで決めてくれても…
渋々、前に出ると、柳澤ファンのイタイ視線。
澪羅に至っては、完全に睨まれています…
私が睨まれる筋合いないよね?
立候補、私のほうが先だったし。
睨むなら、柳澤くんでしょ?!
黒板の前に立ち、イタイ視線に耐えながら
はぁ…
ため息を吐くと、
耳元に柳澤くんの顔が近づき、『黒板書け』
そう言うと、ササッと種目を決めていく。
柳澤くんに反抗する人なんて誰もいないから、すんなり決まった。
あぁ、人を惹きつける力もある人なんだ…