一番がいい!!



*******



「今日、委員を決めて、今日初めての委員会があるっておかしくない?!」





HRが終わり、みんなが教室を出ていく中、イライラしながら荷物をまとめる。




「今日は、遊実とアイス食べに行く約束してたのに! …ごめんね」



「いいよ!また、いつでも行けるから。

でも、まさか立候補するとは思わなかったよ」




笑いながら聞いてくる。




「センパイが委員やってると思ったら、身体が動いてて…」



「キャハハ!

知里っぽい!

センパイ大好きは変わってないんだね!

柳澤くんに譲るのかと思ってたのに」



「シッ!! 声が大きいよ。

それとこれは別で…

私が好きなのと、柳澤くんが好きなのは違うから」

私は静香センパイのことが大好き!!

でも、その『好き』を【憧れ】とか【恋愛】とか深く考えたことなかった…



柳澤くんが静香センパイを見る目を見て、気が付いたの…



私は、静香センパイのこと、女の子として最大に憧れてる。



センパイとして、尊敬してるんだ。



柳澤くんみたいに【恋】をしているわけじゃなかった…





「あら?

気付いたんだ!

いよいよ、知里が恋愛する日も近いのかなっ」



小さく呟かれた声は、静香センパイのことで頭がいっぱいな私には届かなかった…




< 103 / 360 >

この作品をシェア

pagetop