一番がいい!!
「柳澤くんも、立候補しちゃうんだから、よっぽど静香センパイといたいのね」
感心したように話す。
「いい迷惑だよ。
前に立ったときの、あの視線…
“針のむしろ”が実体験できちゃったよ」
思い出すだけで、背筋が寒くなる…
たまには私とセンパイを2人にしてくれてもいいのに!
「用意できましたか?」
爽やかな顔で王子様がきた。
「王子様も大変ですね!」
遊実が茶化すように話しかける。
止めて!
王子様を怒らせることはっ!
裏の顔のこと話したって知ってるんだから…
横で慌てていると
「ボクは、ボクですから。
何も大変ではありませんよ」
王子様スマイルで返す。