一番がいい!!


*******





球技大会の準備は、思いのほか大変。




毎日のように、委員会や準備があって、3人で帰るのが当たり前になっていた。










「やっちゃったぁ…」




「ついにやっちゃったのね…」




遊実が残念そうな顔で見てくる。




放課後のHRが終わり、遊実が来てくれたとこ。





恒例の月曜テスト…





授業のあと、わからないところは遊実。



3人で帰るとき、出そうなとこ予想は柳澤くん。



帰って勉強してわからないときは、センパイ。



3人に協力してもらいながら、なんとか乗り越えてきたこのテスト。







でもついに、この日がやって来てしまいました…





「遊実〜、どーしよう?!」




テストを見つめながら、落ち込む。



「あれだけギリギリで、よく今まで補習に出てなかったって意味で尊敬してたのに。

ついに、記録が破られましたか!」



面白そうに話す。




「ってか、柳澤くんの予想が外れてたんだよ!」




そー思うとイライラしてきた!




あと1問!




あと5点だったのに…




キッと柳澤くんの方を見ると、私を見てクスクス笑ってる。




なんで?!




柳澤予想が外れて補習に行かなきゃいけないのに、笑われなきゃいけないわけ?!



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