一番がいい!!
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体育館に着くと、何やら騒がしい。
どーしたのかと、覗いて見ると…
なぜか、倒れて呆然としているセンパイ。
「静香センパイ?!
どーしたんですか?!」
何?!
何があったの?!
慌ててセンパイに駆け寄る。
隣には、王子様キャラからかけ離れた凄い目付きの柳澤くんが立っていた。
私の声に反応して、静香センパイはヨロヨロと座ると
「知里ちゃん!
本部テントは?」
こんなときでも、委員の仕事を気にするのか…
「別のセンパイが代わってくれました。
そんなことより、どーしたんですか?」
黙って、ヘラっと笑うだけで何も答えない。
いつものセンパイじゃない…
「柳澤くん、どーしたの?!」
誰か話してよ!!
全然、状況が飲み込めない。イライラしてくる。
「…コイツが、ワザとセンパイにボールをぶつけたんだ…」
「ワザとじゃねーよ!パスしたつもりが誰もいなかったんだよ」
学年色で2年だとわかる。
ガッチリとした体つきの、イケメンセンパイが、こちらも鋭い目付きで睨んでいる。