一番がいい!!
「静香センパイ!
ボールに当たったんですか?!」
ビックリして声を上げる。
慌てたようにブルンブルン首を横に振って
「違うの!
ボールが来てるのに気付かなくて。
柳澤くんが助けようと背中を押してくれて、転んじゃっただけ」
センパイは、ゆっくりと立ち上がろうとすると
イケメンセンパイが駆け寄り、手を出す。
「静香、ごめん…
ケガはないか?」
少し躊躇した?ように見えたが
手を借り立ち上がる。
「ちょっとビックリしただけだから…」
顔を赤らめ目線を合わせず、答える。
何、この雰囲気…
静香センパイは、サッと手を離すと
「三浦くん、練習の邪魔してごめんなさい」
ぺこりと頭を下げて、柳澤くんを引っ張って歩いて行く。
静香センパイ、なんだかおかしいよね…?
慌てて後を追う。