一番がいい!!


「静香センパイ!

ボールに当たったんですか?!」




ビックリして声を上げる。




慌てたようにブルンブルン首を横に振って




「違うの!

ボールが来てるのに気付かなくて。

柳澤くんが助けようと背中を押してくれて、転んじゃっただけ」




センパイは、ゆっくりと立ち上がろうとすると




イケメンセンパイが駆け寄り、手を出す。




「静香、ごめん…

ケガはないか?」




少し躊躇した?ように見えたが




手を借り立ち上がる。




「ちょっとビックリしただけだから…」




顔を赤らめ目線を合わせず、答える。




何、この雰囲気…





静香センパイは、サッと手を離すと




「三浦くん、練習の邪魔してごめんなさい」




ぺこりと頭を下げて、柳澤くんを引っ張って歩いて行く。




静香センパイ、なんだかおかしいよね…?




慌てて後を追う。



< 118 / 360 >

この作品をシェア

pagetop