一番がいい!!



それから、誰も話さなくなった…




私はその空気に耐えられず




「静香センパイのクラスのバレー始まりますよ!」



センパイの手を引っ張って、コートサイドに座る。




「…静香センパイのこと頼む」



柳澤くんは絞り出すような声で何かを考えるように、行ってしまった。




今は、静香センパイの側にいるべきなんじゃないの…?






「…どーしちゃったんですかね?

一緒に応援すればいいのに!」




元気のないセンパイに、この雰囲気を壊したくて、明るく声を掛ける。





「…嫌われちゃったかなあ?…」




つぶやくように、そう言った声は、ボールの音で私には届かなかった…



そして、膝に顔をつけたまま動かなくなった。




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