一番がいい!!


*******



「3回戦始めます。

2年C組と1年D組のチームの人は、並んで下さい」




体育館にすごい観客。




かき分けるように、場所を見つける。




私は、人の多さに驚いていると



「三浦センパイも柳澤くんもイケメン。

その対決が見られるって、この人数よ」




遊実がコッソリと教えてくれる。




「三浦センパイって、バスケ部なんでしょ?

柳澤くんが勝てるわけないじゃない!

賢いのに、バカなの?」




「知里がバカなの!

王子様情報、何も知らないんだね。

南中のバスケ部のキャンプテンだったんだから」




南中と言えば、県内で知られるバスケの強豪。




それは私も知ってる。





コートを見ると、ただならないオーラで睨み合ってる2人。




柳澤くんの横には、にこやかな中田くん。あと3人は、やる気なさそう…




大也センパイの隣には、背は高くないものの、スポーツの得意そうな…



「三浦センパイの隣もバスケ部。

確か…龍人って呼ばれてた。

あとの3人は、どっちもやる気なさそう。

この勝負、互角ね!」




互角なの?!




てか、私の頭の中を読めるのか?!





「心の声、漏れてますよ!」





はい、気をつけます…




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