一番がいい!!
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「3回戦始めます。
2年C組と1年D組のチームの人は、並んで下さい」
体育館にすごい観客。
かき分けるように、場所を見つける。
私は、人の多さに驚いていると
「三浦センパイも柳澤くんもイケメン。
その対決が見られるって、この人数よ」
遊実がコッソリと教えてくれる。
「三浦センパイって、バスケ部なんでしょ?
柳澤くんが勝てるわけないじゃない!
賢いのに、バカなの?」
「知里がバカなの!
王子様情報、何も知らないんだね。
南中のバスケ部のキャンプテンだったんだから」
南中と言えば、県内で知られるバスケの強豪。
それは私も知ってる。
コートを見ると、ただならないオーラで睨み合ってる2人。
柳澤くんの横には、にこやかな中田くん。あと3人は、やる気なさそう…
大也センパイの隣には、背は高くないものの、スポーツの得意そうな…
「三浦センパイの隣もバスケ部。
確か…龍人って呼ばれてた。
あとの3人は、どっちもやる気なさそう。
この勝負、互角ね!」
互角なの?!
てか、私の頭の中を読めるのか?!
「心の声、漏れてますよ!」
はい、気をつけます…