一番がいい!!




はぁ… 息ができた。




「…静香センパイが言ったの?」




そんなこと言うなんて思えないけど、それ以外考えられなくて…




確かに言っちゃったんたけど…





「静香センパイが、オレのとこ来たとき、『好きになってくれて、ありがと』って」



「柳澤くんの気持ちに薄々気付いてたって…」




「薄々気付いてても、確信がない限りそんなこと言わない」




コイツ、探偵になれるな…







「…すみませんでした…」




嘘は付けない…



素直に謝る。



「だから、お仕置きなっ!」




チュッ!



頬に何かが触れた。




ビクッとなる。



「可愛いなっ!」



フフッと聞こえた…




「バラしたら、お仕置きするって言ったよな?

…でも、オレのことなぐさめてくれたから…

ホッペのファーストキスで許す!」





あぁ、遊実に話したとき、おデコのファーストキス奪われたんだった…



すっかり忘れてた…




あのときは、本当に嫌だったけど、



今は…




ドキドキが止まらない。




ビックリしたけど、イヤじゃなかった…




なんなの、この気持ち…





< 163 / 360 >

この作品をシェア

pagetop