一番がいい!!
キーンコーンカーンコーン…
「あっ、始まる!
知里はいつも通りでいいんだよ!
あたしは、花火大会楽しみにしてるんだから、落とさないでよ!」
私の鼻先にビシッと指をさすと、サッと教室に入って行く。
慌てて追い掛けた背中に「ありがとう…」と呟いた…
「テスト返すぞ〜!」
遊実に話したことで、何かが吹っ切れた!
灰色だった世界に色が戻ってきた。
もし、数学のテストが合格だったら、
静香センパイと柳澤くん。
2人にもう一度ちゃんと謝って、
みんなで花火大会楽しむ!
もし、ダメだったら、この夏はどこにも行かず(補習で行けず…)勉強する!!
ウジウジしてるのは、私らしくない!
先生の言葉で、覚悟を決めた!
よし、来い!