一番がいい!!
柳澤くんを見ると、目が一点を見つめていた。
そちらに目を向けると…
三浦センパイ??
球技大会のこと、まだ怒ってるのかなぁ??
私も静香センパイのこと謝らなきゃいけないんだ…
意を決して、
「柳澤くん、あのね…」
言おうとしたとき
「ごめん、ちょっと行ってくる。
一人で待ってられる?」
目は三浦センパイを追いかけたまま、もう立ち上がっていた…
「えっ、三浦センパイのとこ行くの?
…ケンカしないよね?」
球技大会のことを思い出し、怖くなった。
フッとこちらに顔を向けると、ニコリと笑い
「聞きたいことがあるだけ!
こんなとこでケンカしないって!
ごめん、ちょっと待ってて!」
そう言うと、素早く走り出した。