一番がいい!!
柳澤くんが行ってすぐ、遊実と中田くんがやってきた。
一人花火じゃなくてよかったぁ…
「知里、ごめんね。遅くなって…」
私の横に座る。
「あっ、ううん…大丈夫?」
「うん! もうすっかり」
遊実の笑顔にホッとした。
「中田くん、ありがとね!」
「全然!
それより、智哉は?」
「うん…
ついさっき、三浦センパイ見付けて行っちゃったんだ…
大丈夫かなぁ?」
やっぱり球技大会のことがあるから、心配だよ…
「女の子1人にするなんて、信じられないよなっ!
戻ってきたら怒鳴りつけてやる!!」
いつもは冷静なのに、半分冗談、半分本気のようなチャカした顔。
こんな顔もするんだ…
柳澤くんとは、本当に仲がいいんだろうなぁ…