一番がいい!!



真正面からぶつかるしかねーかなぁ…



「では、単刀直入に。

なぜ、静香センパイのこと、

フッたんですか?」



三浦センパイの目が見開く。




「オマエには関係ないだろ…」




関係なかったら、ここには来てねーよ…



イライラを隠す。



フツーの声、フツーの声…意識しながら




「…静香センパイ、

オレに言いに来ましたから」




「どーゆーことだ…?」



眉間のシワが深くなる。





「あの日…

静香センパイ、謝りにきてくれて…

オレと三浦センパイを重ねてたって…

好きなのは…

三浦センパイだって。

はっきり言われました…」



驚いた顔で、言葉が返ってこなかった。





あのときのことは今も思い出すだけで、胸が苦しくなる。



こんなこと、コイツには絶対教えたくなかったけど…





静香センパイの幸せのために…





静香センパイの幸せが、アイツの幸せだから…




「どーしてなんですか?!

教えてください!」



ギッと最大ににらみつけた。



オレの見立てじゃ両思いなのに、なんでフッたんだ?!



フツーに話そうと思っていたけど、最後は怒りを抑えられなかった…。



三浦センパイの動きは止まっていた。


< 195 / 360 >

この作品をシェア

pagetop