一番がいい!!
真正面からぶつかるしかねーかなぁ…
「では、単刀直入に。
なぜ、静香センパイのこと、
フッたんですか?」
三浦センパイの目が見開く。
「オマエには関係ないだろ…」
関係なかったら、ここには来てねーよ…
イライラを隠す。
フツーの声、フツーの声…意識しながら
「…静香センパイ、
オレに言いに来ましたから」
「どーゆーことだ…?」
眉間のシワが深くなる。
「あの日…
静香センパイ、謝りにきてくれて…
オレと三浦センパイを重ねてたって…
好きなのは…
三浦センパイだって。
はっきり言われました…」
驚いた顔で、言葉が返ってこなかった。
あのときのことは今も思い出すだけで、胸が苦しくなる。
こんなこと、コイツには絶対教えたくなかったけど…
静香センパイの幸せのために…
静香センパイの幸せが、アイツの幸せだから…
「どーしてなんですか?!
教えてください!」
ギッと最大ににらみつけた。
オレの見立てじゃ両思いなのに、なんでフッたんだ?!
フツーに話そうと思っていたけど、最後は怒りを抑えられなかった…。
三浦センパイの動きは止まっていた。