一番がいい!!
「そっちのも、入ってくれるんだろ?」
急に話を振られて、ビックリする中田くん。
「いやっ、オレは入らないッス…」
「えっ?!
なんで?」
真顔でビックリするセンパイ。
「智哉には誘われましたけど…
オレ、やりたいことあるんで…」
頭をかきながら、困った顔してる。
「やりたいことって何?
バスケやりながらじゃ出来ないこと?」
口調は軽いが、さっきまでの顔とは全く違う真剣な眼差し。
「いやっ、それは…」
チラッと…
今、遊実を見た…?
顔が少し赤くなり、目が泳いでいる。
「ふーん…
そーゆーことね…
オマエ、名前なんて言うの?」
ニヤニヤと笑い出す。
なんなの?
話がわからないんだけど…?
「中田 翔平ですけど…」
「翔平、ちょっと、こっち来て!」
廊下の端に連れていくと、何やらコソコソ話し出した。