一番がいい!!
顔を近づけると
「じゃ、お詫びにファーストキスちょうだい」
球技大会後から、初めて見る裏顔の笑いだった…
胸がギュッとなる。
さっきとは違う、とても苦しい…
王子様スマイルより、こっちの顔のほうが好きだなぁ…
「あれ?
いいの?」
ハッと我に返った。
口を手で覆い、
「ダメ…それだけは、ダメ!」
後ずさりして、席に着く。
「じゃ、貸し【1】ってことでいいや!
【5】になったら、奪うから!」
ニヤリと笑った顔が怖い…
【5】になるまで、柳澤くんに助けてもらうことあるのかなぁ…?
「わっ、わかった!
【5】まで助けてもらわなくていいようにすればいいんだから…」
「ふーん…
楽しみにしてる」
ふぁ〜っとアクビをすると、次の授業の準備に入った。