一番がいい!!



ドアの方へ行こうとするのを、振り返り


センパイの顔を見ると、少し恥ずかしそうに…


「ボクも、静香センパイって呼んでいいですか?」



何言い出すよ?!


この腹黒男は!!!


ダメダメ! ぜったいダメ!



「高梨さんが、そー呼んでるを聞いて僕も呼びたくなったんです。

…ダメですか?」


可愛く首をかしげる。


「いいよ!

かわいい後輩が2人もできて嬉しいっ」


無邪気な顔で笑う。



…絶対にこの人と一緒にしないでほしい。


かわいい後輩は、私だけでいいから!




…柳澤くんと関わると私は性格が悪くなる。

うん、関わらないでおこう…




柳澤くんは少し、複雑そうな顔をしながらも、最後は笑顔で


「ありがとうございます。

静香センパイ!

では、失礼します」



一礼をして、去っていった。



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