一番がいい!!
ナンパされる気持ち
先生と同時に教室に滑り込む。
「何やってたのよ?」
コソッと遊実が後ろを向く。
「えへへ…
静香センパイのとこ、行ってきた…」
「長くなりそうね…
放課後聞くわ!」
「うん!」
授業の準備を始める。
昨日とは違い、授業がどんどん頭に入る。
好きな国語だからかなぁ?
フッと視線を感じ、横を向くと
不思議そうな柳澤くん。
「何かあったのか?
すごく楽しそうなんだけど?」
「うん!
でも、ナイショ!」
最高の笑顔で答えた。
柳澤くんはギョッとした顔をしている。
今日の私は、人生の中で一番輝いているのかもしれない。
人を好きになるって、こんなに世界がキラキラと見えるんだね!
静香センパイより好きな人なんて現れないと思ってた!
でも、センパイを想う気持ちとは全く違う…
こんな気持ち、初めて。