一番がいい!!
「やっぱりそーだ!
昨日、大丈夫だった?」
そこには、
身長150㎝くらいの、目がくりくりした女の子。
茶色に染められた髪に柔らかなウェーブがかけられていて、とっても可愛い。
「… えっと…
大丈夫だったよ。
でも、なんでそのことを?
私の名前って、どーして…」
こんな可愛い子がなんで私なんかに話しかけてくるんだろう?
不思議で仕方なかった…
「高梨さんが倒れたとき、私まだ体育館にいたんだ。
他にもいたし。
その後、イケメンの柳澤くんにお姫様
抱っこで運ばれて行ったし。
名前は、全校に知れ渡ってるよ!」
ん?
お姫様抱っこ?
あの、ドラマとかで出てくる?
私が??
顔がカァーっと熱くなるのを感じ、
口を金魚みたいにパクパクしていると
「高梨さん、キレイだから、その前から目立ってたし」
キレイ?
誰が?
もう言われていることが、私の頭の処理能力を超えていた。
理解できず、立ち尽くすしかない…