一番がいい!!
諦めて、コーヒーに砂糖3杯とミルクをたっぷり入れる。
遊実のほうを見ると、泣きはらした目でポカンとしている。
「どーしたの?」
「いや…柳澤くん…智哉って、こんなふうだった?
聞いてはいたけど…」
「あぁ、遊実。
よろしくなっ。
でも、学校ではナイショなっ」
ケーキを食べてる顔が、嬉しそう。
私も食べたかったなぁ…
なんとか飲める状態になったコーヒーをすすると
「なんだ?
食べたいのか?
ほら?!」
ケーキを口に押し込まれた。
えっ?!
これって間接キスになっちゃうんじゃないの?!
カァッっと顔が赤くなる。
「おぉ、知里、どーした?
顔赤いぞ?」
そっと頬に手を触れてくる。
わっわっ、やめて〜!!
顔を後ろに引く。
「そんなに美味かったか?
ほれ、もう一口!」
また、口に入れられた。
美味しいけど…
うぅ…口を開けてしまう自分がイヤだぁ…