一番がいい!!
中庭まで走ったところで
大也センパイが静香センパイの手をつかむと、足を止める。
「静香待てって!
落ち着け!」
静香センパイは強く手を振り払うと
「大也は、柳澤くんに頼まれたから
わたしと付き合ってるってだけなんでしょ?」
やっと、追い付いた…
はぁ…はぁ…
息が… 上がる…
すぐ後ろに、涼しい顔で智哉がたっていた。
大也センパイも速かったし…
バスケ部、恐るべし!
「静香、聞けって!」
「イヤだ!
言い訳なんて聞きたくない!」
耳を抑えてしゃがみ込んでしまった。
静香センパイの側に行こうとすると、肩をつかまれた。