一番がいい!!
智哉?
顔を見るとニヤリと笑ってる。
何?
「静香、違うんだよ…」
しゃがみ込んだ静香センパイを包むように、大也センパイが抱きしめる。
静香センパイは、ジタバタもがいているが、ビクともしない。
「オレは静香とマジメに付き合ってる。
智哉に頼まれたって言うのは、
智哉をバスケ部に誘うための口実…」
えっ?
どーゆーこと?
耳元で智哉が
「花火大会のとき、大也さんに『静香と付き合ってやるから、バスケ部入れ』って言われたんだ…」
「智哉…
静香センパイのこと好きなんじゃ…?」
「誰かさんの影響で、好きな人の幸せがオレの幸せって思ってさっ」
誰かさん?
私のこと…?