一番がいい!!






大矢センパイが、腕の中の静香センパイに目線を落とす。



「えっ?

どーした?」



驚いた声を出すから、覗き込むと

泣いてる静香センパイ…





「柳澤くんを騙すなんて酷いよ…

バスケ部なんて入るつもりなかったのに…

でも、でも、

大也が、わたしをホントに好きでいてくれて嬉しい…」




静香センパイが抱きついた…





これは…




ボッと頬が赤くなる…






「当たり前だろ…

あの日から…


『好きになってくれたら』って言われたときから、静香のこと気になりだして…

いつの間にか好きになってた…

でも、オレ、バスケばっかだから寂しい想いをさせるんじゃないかと思って…。

最後の試合が終わってから、コクるつもりだったんだ」


大也センパイは、静香センパイが好きだったんだ…



よかった…



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