一番がいい!!
「う、うわぁ…」
し、静香センパイがっっ!
私の、私の静香センパイが!!
あまりの衝撃に、今まで感じていた胸の痛みは吹っ飛んだ!
大声で叫びそうになったところを、後ろから口を押さえられて、身体の方向を変えられる。
「せっかくのいいとこ、ぶち壊す気かよ!」
耳元で、イライラっとした声がした。
あっ、そ、そーだよね…
危なかったぁ…
「貸し【3】だな…」
甘い吐息のかかる声。
大矢センパイの声よりも色っぽく感じるのは、この距離だから…?
顔が尋常じゃない熱さで、鼓動がこれ以上ないほど打ち付ける。
ゆっくり首を縦に動かす。
「今日は、素直じゃん…」
わかったから!わかったから、離して…
これ以上、心臓がもたない…