一番がいい!!
「…ナシ! 高梨!
聞いてるのか?」
ハッと声をするほうを見ると、先生?!
「この答え出たか?」
えっ?!
なんのこと?
黒板には問題が書いてある。
聞いてなかった…
遅刻してきてそんなことが言える訳ない…
当てずっぽうで当たる訳もない…
「わ…」
諦めて、わかりません、そー言おうと思ったとき
『4x + 3yの3乗』
隣から小さな声が聞こえた。
その通りに答えると
「正解。
よくできた!
この問題のポイントは…」
はぁ…
ガタッと席に着くと
『ありがとう!」
隣に呟いた。