一番がいい!!
補習の時間になり、4人で自習室まで歩く。
「まさか4人で補習とはなぁ…」
今にも鼻歌を歌いそうなくらいご機嫌な翔平。
補習がそんなに嬉しいの?
「なんで翔平、補習なの?
たまに満点で呼ばれてるのに…」
遊実の手紙のときから不思議だった。
期末テストも学年2位。
「えっ、あぁ…」
視線を宙に泳がせてる。
「後ろの席が気になって、テストに集中できなかったんだって!」
智哉が、面白そうに話す。
そー言えば、テスト中、
先生に何度も注意されてたっけ…
「ちょ、智哉!何言い出すんだよ!」
顔を赤らめて、智哉の口を押さえようとするが、捕まらない。