一番がいい!!
出て言った瞬間、3人の笑い声が響く。
「常連って、どんだけ補習通ってるんだよ!」
智哉と翔平がケラケラ笑ってる。
「常連ってほどは…」
もう、先生、そんなこと言い残して行かないでよ…
恥ずかしくて、小さくなる…
「まぁ、いいや。
サッとやって、帰ろうぜ。
遊実は、翔平に聞いて。
オレは、『常連』の知里見るから」
わざとらしく常連を強調して言うと机をくっ付けてきた。
「出来るから大丈夫…」
遊実のほうに机を移動させようとすると
「ホントに出来るのかなぁ?
遊実も数学苦手なはずだけど…
いいのかなぁ?」
口の端だけ上げて見つめてくる…
すがるように遊実を見ると、
ムリムリ!と言わんばかりに首を振ってる。
「どーする? 知里??」
下から覗き込むように見られる。
「これって、貸しに入る…?」
恐る恐る聞いてみる。
「あぁ、それを気にしてるのか!
まぁ、これは許してやるよ。
知里が一番時間かかりそうだから。
早くやろうぜ」
それを聞いたら、やる気が出てきた!
いいとこ見せるんだから!