一番がいい!!
さらに30分後…
「だーかーらー、
違うって言ってるだろ!
公式がコレなんだから、それを応用して
当てはめたら…」
鬼ではなく、悪魔のように見えてきた…
「うぅ…
わかりません…」
「はぁ〜?!
ダメだ…これだけ教えてダメだったヤツ初めてだ…
オレの心が折れた…」
持っていたシャーペンを投げ出し降参と言わんばかりに両手を挙げる。
「智哉にそんなこと言わせたの、知里が初めてだなっ!
教え上手で有名なんだけど」
とっくにプリントを終えて、遊実と話していた翔平が言う。
「ごめんなさい…」
見返すつもりだったのに…
こんなに呆れさせてしまうなんて…
やっぱり、この高校入ったのが間違いだったのね…
でも、静香センパイに会いたかったんだもん!!