一番がいい!!
「……、おい!知里!
知里!」
身体を揺すられる。
「ん?…
キャー!!」
目の前に智哉の顔!!
「もうすぐ、授業始まるぞ!
行くぞ!」
時計を見ると、HRまであと5分。
「えっ?
私、こんなにも寝てたの?!」
「爆睡だったよ。
何回起こしても起きないし…
可愛い寝顔が見られたからいいけど!」
ニヤリと笑う…
寝顔…見られたの?!
恥ずかしさMAXなんですけど?!
あたふたしてたら、筆箱をひっくり返してしまった。
「なにやってんだよ…」
「ごめんなさい、ごめんなさい…」
しゃがんで慌てて拾い出すと、智哉も手伝ってくれた。
消しゴムに手を伸ばすと、
一緒のタイミングで手がぶつかる。
顔を上げると、すぐそばに智哉の顔が…