一番がいい!!
他の人…
学校で話せる男の子は、智哉以外、翔平・大也センパイ。
2人とも彼女いるし…
他に誘える人なんていない。
もしいるとしても、私は…
智哉と行きたい…
ポロポロと涙が出てきた。
「ちょ、ちょっと、知里…
泣かないでよ…
ごめん、意地悪しすぎた…
ダブルデートしたくて、つい強気で言っちゃった…
でも、知里にも幸せになって欲しくて…
翔平から誘ってもらうよ!
そしたら、きっと大丈夫だから!」
オロオロしながら私にタオルを指し出す。
友達として、遊園地に行く…
それは、嫌だ!
ハッキリと思った。
タオルで顔を拭き、遊実を見つめる。
「遊実…
友達として行くのはイヤだ。
フラれたら、いや…
フラれるから一緒に行けなくなるけど、ゴメンね…」
「それって…」
「うん、告白してくる。
行くなら、ちゃんと恋人として行きたい!」
「知里〜!
頑張って!
応援してるから!」
「うん、行ってくる!」
ガタッと立ち上がる。
「えっ?!
今から?!」
「うん!
今じゃないと決心が揺らぎそうだから!」
「そーゆーこと、大好きだよ!
頑張って!」
遊実の目もうるうると光っていた。