一番がいい!!



他の人…



学校で話せる男の子は、智哉以外、翔平・大也センパイ。

2人とも彼女いるし…



他に誘える人なんていない。






もしいるとしても、私は…







智哉と行きたい…








ポロポロと涙が出てきた。





「ちょ、ちょっと、知里…

泣かないでよ…

ごめん、意地悪しすぎた…

ダブルデートしたくて、つい強気で言っちゃった…

でも、知里にも幸せになって欲しくて…



翔平から誘ってもらうよ!

そしたら、きっと大丈夫だから!」



オロオロしながら私にタオルを指し出す。




友達として、遊園地に行く…







それは、嫌だ!





ハッキリと思った。



タオルで顔を拭き、遊実を見つめる。




「遊実…

友達として行くのはイヤだ。

フラれたら、いや…

フラれるから一緒に行けなくなるけど、ゴメンね…」




「それって…」




「うん、告白してくる。

行くなら、ちゃんと恋人として行きたい!」



「知里〜!

頑張って!

応援してるから!」



「うん、行ってくる!」



ガタッと立ち上がる。



「えっ?!

今から?!」




「うん!

今じゃないと決心が揺らぎそうだから!」



「そーゆーこと、大好きだよ!

頑張って!」





遊実の目もうるうると光っていた。




< 298 / 360 >

この作品をシェア

pagetop