一番がいい!!
えっ…?
気付くと智哉の胸の中にいた。
「もう一回言ってみろって!」
この状況で、何も考えられなくなって、動くことさえできない。
「おい!
言わないと、このまま離さないぞ?」
ハッと我に返る!
それは困る…
こんなところ、誰かに見られたら…
「え、えっと…
好きです…って言いました」
「そのあとは?」
「そのあと?
好きです…
しか言ってないデス…」
緊張しすぎて、何を言ったかなんて覚えてないよ…
「マジか?!
やっぱ面白いわ!」
ギュッと力を込めて抱きしめられてる腕が震えている…?