一番がいい!!
着いた先は、体育館裏の倉庫前…
コレって…
よくないことしか起きないよね…
腕を組まれていた子にドンと押されて、壁に背中が当たる。
澪羅が一歩前に出ると、
凄い怖い顔でにらんできた。
こっ、怖い…
「知里、柳澤くんとどんな関係なの?!」
…やっぱりそーだよね…
教室に入ったときの澪羅の視線、見ないようにしてたけど、突き刺さっていたよ…
「あぁ、席が隣なだけ。
何の関係も…」
「はぁ?!
何の関係もないのに、
何回も遅刻ギリギリに戻ってきたり、
一緒に帰ったりする訳?!」
「一緒に帰ったのは、補習で遅くなったから…」
「補習を受けることになったのも、
あんたがワザと遅れるように仕向けたんでしょ?!」
まぁ…私を引っ張っていなかったら、柳澤くんは遅れなかったかもしれないなぁ…
そんなこと言ったら、ますます怒らせちゃうから言わないけど…
「二度と柳澤くんに近付かないで!
みんなの王子様なんだから!」
澪羅の手が上がる…
コレって叩かれるよね?!
覚悟を決めて目を閉じる…
私、調子に乗ってたんだ…
柳澤くんが隣だからって…
その罰が当たったんだ…