一番がいい!!
ホッとすると、足がガタガタして座り込む。
「ありがと…
怖かったぁ…」
膝を抱えて、ギュッと力を込める。
「大丈夫か?」
頭にポンっと大きな手。
「うん…
でも、なんでこんなとこに…?」
「ジャンケンに負けて、倉庫に備品取りに来たんだよ」
翔平が負けてくれてよかったぁ…
「立てるか?」
手を差し出され、少し迷ったが甘えることにした。
「ありがと。
ボール顔面にぶつけるって、さすがバスケ部だね!」
笑いがこみ上げてきた。
「本物のバスケ部だったら、ボールでそんなことしようなんて思わないって。
オレ、助っ人なだけだから」
ケラケラ笑いながら言ってる。
さっきの表情が嘘みたい…