一番がいい!!





「キャハハ〜

もー、知里、自分のことわかってないんだね!


私は、顔でも選ぶけど、中身重視だから!」





そっと顔をあげると






「昨日、2年のクラス発表前で、踊ってる知里を見かけたんだ。



制服はピカピカだし、学年色も一緒なのになんであの子はあそこで幸せそうに踊ってるんだろうって。




そしたら、今度は、真っ赤になって慌てて走って逃げてくじゃない。





その表情がコロコロ変わるところが面白くて。




この子と友達になったら、高校生活が楽しいんじゃないかなぁって思ったんだ」







… そんなところまで見られてたの?




私、面白い??




『変わってる』じゃないの…?







心の中で、言葉を整理しようとすると





「『変わってる』かぁ!


まぁ、ある意味そーかも!



でも、『面白い』があたしには正しい言葉かなっ」





えっ?



なんで思ってることが分かるの?!






「声に出ててるから!


ってか、顔見るだけで何考えてるかわかるし!


面白い〜



お腹がイタイ〜」






ケラケラと笑いが止まらなくなったのか、涙まで出し始めた。




そんなに笑わなくても…




そう思いながらも、『変わってる』って言われなくてホッとした…




高校も仲良くできる友達ができないんじゃないかって思ってたから…





遊実が友達になってくれて、ホントに嬉しいんだ…






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