一番がいい!!
第5章〜通じた想い〜
智哉の想い
〜智哉side〜
「智哉、話があるの…
ちょっといいかなぁ?」
昼休み、知里が突然現れた。
翔平が声を掛けてるのに無視だし。
話なら教室でもいいだろ?
「何、話って。
早くしないと授業に遅れるぞ?」
「あっ、あの…
その…」
「なんだよ?!
あっ、朝のこと怒ってんの?
悪かったって!」
下を向く知里を覗き込む。
顔赤いし、キョドってるし…
こーゆーときって告白されるパターンなんだけど、オレのこと嫌ってるからそれはないな…
友達、友達…
フツーに、フツーに…
「顔赤いし、寒いのか?
だったら、早く戻らないと…」
手をつかみ、歩き出す。
友達って、手をつなぐもんか?
そーゆーのもアリだよなっ!
自分で勝手に納得した。
校舎に入り、ズンズン進んで行く。
話があるって言ってたけど、何も言わないなぁ…
階段の踊り場まで来た。
突然、つないだ手がぐっと引っ張られる。
振り返ると、
知里はギュッと目をつむり
「智哉、好きなの…
結婚してください…」
はっ?!
好き?
はっ?!
結婚してください??