一番がいい!!


ギュッと抱きしめた。




「もう一回言ってみろって!」



知里は動かなくなった。




大丈夫か?




「おい!

言わないと、このまま離さないぞ?」




オレの言葉にビクっとなって、オロオロし始めた。




見られたら困るとか思ってるんだろ?



知里の考えてることすぐわかるオレってスゲー。





「え、えっと…

好きです…って言いました」



「そのあとは?」



「そのあと?

好きです…しか言ってないデス…」





あぁ、やっぱりな…



でなかったら、あんなこと言えないよな。



腹の底から笑いが込み上げてくる。




「マジか?!

やっぱ面白いわ!」



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