一番がいい!!
2学期入ってから、偶然隣になれたのは正直驚いた。
昼休み疲れて机に伏せていたら、視線を感じた。
顔を向けると知里が見てた。
心配そうな顔。
隣なのに、休憩時間はクラスのヤツが来て話せない。
久しぶりに話せるって思ったら、顔がニヤけた。
「何見てるの?」
こんな冷たい言い方しかできないのかよ…
「いやっ、なんでもないけど…」
「言いたいことありそうだけど…?」
「あっ、うん…
謝ろうと思ってた…ことは、ある…」
謝りたいこと?
オレに?
思い当たることはない。
少し、知里が近付いてきた。
ビックリして、顔をそらしそうになったのを堪える。
声を潜めて
「静香センパイのこと、ゴメンね…
もう一度、ちゃんと謝りたくて…」
あぁ、まだそのこと気にしてたんだ…
フッと笑うと
チョイチョイっと手招きした。