一番がいい!!
顔がさらに近付く。
「じゃ、お詫びにファーストキスちょうだい」
本気だった。
知里は、ポカンとしてる。
「あれ?
いいの?」
オレはいつでも、いや、今でもいい。
でも、予想通り
知里は口を手で覆い、
「ダメ…それだけは、ダメ!」
後ずさりして、席に戻ってしまった。
引き下がれなくなったオレは
「じゃ、貸し【1】ってことで。
【5】になったら、奪うから!」
知里のファーストキスが、どーしても欲しくなった。
「わっ、わかった!
【5】も助けてもらわなくていいようにすればいいんだから…」
「ふーん…
楽しみにしてる」
絶対奪う!
誰にも渡さない!