一番がいい!!




翌日…



来てしまった…




昨日までは、ワクワクしていたんどけど…




当日を迎えたら…




緊張と不安で…






遊園地だから、歩きやすい靴がいいよね…




寒いから、暖かい格好がいいけど、着ぶくれたら嫌だなぁ…




こんなんだったら、遊実に決めてもらえばよかった…






あっっ!



もうこんな時間!



これでいいや!





「行ってきます!

今日、ちょっと遅くなるから!」




慌ててヒールの低い靴を履き、玄関を出た。





そこには…





「遅い!!」




「智哉?!」




なっ、なんで?!




「知里のことだから、遅刻すると思って。

迎えに来た!」




ニヤリと笑う。




あっ、久しぶりのこの顔…




かっこいい〜





「何、止まってるんだよ!

行くぞ!」




私の手をつかんで歩き出す。





その手が冷たくて…





「いつから待ってたの?」





「ん?

30分くらい前かなぁ?」





「そんなに?!

電話してくれたらよかったのに!」





そしてら、すぐに出てきたのに…



「そしたら、焦るだろ?

可愛い知里が見たかったから」





うわっ!



なんて台詞?!



悩みすぎて『これでいいや』なんて思ったことは言えない…




「知里は何着ても似合うからいいけど!」




また、サラ〜っと…




ムリ!




智哉の甘い言葉には慣れません…




< 341 / 360 >

この作品をシェア

pagetop