一番がいい!!
翌日…
来てしまった…
昨日までは、ワクワクしていたんどけど…
当日を迎えたら…
緊張と不安で…
遊園地だから、歩きやすい靴がいいよね…
寒いから、暖かい格好がいいけど、着ぶくれたら嫌だなぁ…
こんなんだったら、遊実に決めてもらえばよかった…
あっっ!
もうこんな時間!
これでいいや!
「行ってきます!
今日、ちょっと遅くなるから!」
慌ててヒールの低い靴を履き、玄関を出た。
そこには…
「遅い!!」
「智哉?!」
なっ、なんで?!
「知里のことだから、遅刻すると思って。
迎えに来た!」
ニヤリと笑う。
あっ、久しぶりのこの顔…
かっこいい〜
「何、止まってるんだよ!
行くぞ!」
私の手をつかんで歩き出す。
その手が冷たくて…
「いつから待ってたの?」
「ん?
30分くらい前かなぁ?」
「そんなに?!
電話してくれたらよかったのに!」
そしてら、すぐに出てきたのに…
「そしたら、焦るだろ?
可愛い知里が見たかったから」
うわっ!
なんて台詞?!
悩みすぎて『これでいいや』なんて思ったことは言えない…
「知里は何着ても似合うからいいけど!」
また、サラ〜っと…
ムリ!
智哉の甘い言葉には慣れません…