一番がいい!!


電車に乗り、遊園地の最寄駅へ向かう。



クリスマスイブだけど、あまり混んでいない。



座れないけど、今日は服でつり革につかまれるから大丈夫!



横を見ると、智哉が…







不機嫌オーラ…?







えっ、なんで?!







「どーしたの?」




恐る恐る聞いてみる…




顔が寄ってきて、小さな声で




「もっと混んでたらよかったのに…」




「えっ、なんで?」



「知里がくっついてくれるから…」




何を言い出すの?




こんなところでくっつくわけないじゃない!




「花火大会のときみたいがいい…」





あっ、あのときかぁ…




でもあれは、浴衣だったし、満員だったし…




どーしよう…




「ジョーダン!

遊園地でくっつくからいいよ!」




遊園地?!




くっつくって、無理でしょ?




たくさん人がいるんだし…




智哉の顔を見上げると、機嫌が直ってる?



なんだったの?!





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