一番がいい!!


ドンッ!!



壁まで追い詰められた。




「…静香センパイ、すぐ呼ばれて行っちゃったし」



怖い顔のまま、どんどん近づいてくる。





もうダメ…



ギュッと目をつむる。





おでこにコツンと何かが当たる。


恐る恐る目を開けて見ると…





ドキッ!!

心臓が張り裂けんばかりの鼓動。




どアップの柳澤くんの顔。




私のおでこに当たったのは、柳澤くんのおでこ〜?!




さっきまでの顔とは違い、飛びっきりの笑顔。






近いです、近すぎます…




心臓が警報鳴らしてますよ!!







「よかったぁ〜」



安堵の声が響いた。





「ぜったい悪口言われて、センパイに嫌われたと思った」




息が鼻をくすぐる。





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