一番がいい!!


なんと大也センパイは、智哉に抱きついた…



「これなら、どーだよ?!」




静香センパイと私は、目を見合わせて…





大爆笑!!




「大也!

智哉くん、固まってる!」



「大也センパイなら、許しますから!」




その言葉で、智哉は我に返って



「オレ、そんな趣味ないんで!」



強引に、大也センパイを引き離す!



「オレだってないわ!!」



バシッと智哉の頭を叩くとプイっと横を向く。



「だから、オレは明日がよかったんだよ!

静香がダメって言うから…

オマエに会ったら、静香を取られるから!」





もしかして、大也センパイ、私に嫉妬してるの?!

私と会うと機嫌が悪くなるのは、静香センパイとくっつくから?!





私から離れた静香センパイは、笑うのを止めて心配そうな顔になった…



彼氏があんな顔してたら、心配になるよね…



ここは、私が!!




「大也センパイ!

大丈夫です!

私は、智哉が一番になったから」





「それって…」




最後まで言葉が続かない静香センパイ…



「静香センパイ…

私、智哉と付き合うことになったんです…

直接言いたかったから、遅くなっちゃってごめんなさい…」




目にたくさんの涙を浮かべて、ギュッと抱きついてきた…




「おめでとう…

ありがとう…」




かすれた声が耳元に響く。




静香センパイも、智哉のことが気になっていたんだ…




私も、静香センパイの役に立つことができたかなぁ…



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